各地からライダーが集まる宿泊施設
ライダーハウスとは、ロングツーリングでバイクで旅行する人などを対象とした宿泊施設で、ホテルや旅館、民宿などに比べて、ごく簡単なサービスを提供するところが多いのが特徴です。
全国ライダーハウスありますが、特に多いのが北海道です。
このため北海道に何度もツーリングに出かけている人にとっては、おなじみの宿泊施設といえるでしょう。
一口にライダーハウスといっても、経営形態やサービスなどは千差万別です。
しかし一般的には、素泊まりできる部屋を提供する、簡易の宿泊施設であることが多く、このため宿泊料金が安いのが最大のメリットといえるでしょう。
ほとんどが相部屋で利用するようになっており、持参した寝袋などでの雑魚寝となります。
というのも布団などの寝具を提供すると、旅館業法が適用されるので、都道府県の許可を得る必要があるため、開業手続きや届け出業務が煩雑になるからです。
しかし、最近では布団を用意して簡易宿所として都道府県から許可を営業しているところも増えています。
またライダーハウスは営利目的ではなく、バイカーへのボランティアとして運営されているところもありますし、地域の活性化のために自治会が運営しているところもあります。
このほかにも食堂や土産物店が、サービスの一環として運営するライダーハウスもあります。
利用時はルールを守ろう
食事を提供しないところが大半ですが、お弁当などを持ち込んで食べられるようにテーブルが用意されているところもあります。
ライダーハウスのオーナーはバイクが好きで、周辺の観光・グルメ情報に精通している人が多く、オーナーと交流するのを楽しみにライダーハウスを訪れるバイカーもいます。
中には、ライダーハウスに何か月も宿泊しているヌシと呼ばれる宿泊客がいるところもあります。
ヌシと呼ばれる人は、ライダーハウスの規律を守り、宿泊客同士のトラブルが起きないように見守っている人のことをいい、ルール違反をすると厳しく注意されることもあります。
また、各地から集ってきた宿泊者とは、バイク好きという共通点があるので仲良くなりやすく、バイク談義に花を咲かせる景色もよく見られます。
事前に料金や設備を確認してから申し込もう
利用者は10代や20代の若者が多いのですが、それ以上の年代の人でも十分に利用できます。
ライダーハウスは施設によってルールも設備も、宿泊料金も異なります。
事前にどのようなルールが決められているのか、宿泊形態は雑魚寝か布団か、どのようなサービスがあるのか、部屋ごとの宿泊料金などをきちんと確認しておきましょう。
何の知識もなく訪れると、思っていたようなサービスが受けられない、ルールが多くて窮屈など、不満を感じることもあります。