お尻が痛くなる原因
長時間バイクに乗っていると、誰でもお尻や腰が痛くなってきます。
しかし、お尻や腰が痛くなると運転に集中できなくなって、安全に運転することが難しくなってしまいます。
ロングツーリング中にお尻や腰が痛くなるのは、バイクのシートが小さいため、体の設置面積が少なくて狭い範囲に体重がかかるからです。
逆に車のシートは、お尻、腰、背中にかけて座るため、体重が均等に分散されやすいのが特徴です。
バイクの中でも、オフロードバイクはお尻や腰が痛くなりやすいバイクとして有名です。
バイクのシートが細かったり、シートのクッションが薄かったりするからです。
そもそもオフロードバイクはレース用のバイクなので、ステップに立ったり、中腰になったりすることを前提にバイクの設計がされています。
ですから、ロングツーリングのときはオフロードバイクはやめておきましょう。
また、長時間のツーリングでずっと同じ姿勢でいると、血行が悪くなって老廃物や疲労物質が溜まりやすくなります。
バイクのエンジンの振動に長時間さらされることも、血行が悪くなる原因だといわれています。
一般的にお尻が痛くなる原因は、バイクのシートの硬さや形状、血行が悪くなること、ライディングポジションにあるといわれています。
アメリカンなどのハンドルが高い設計のバイクもお尻や腰が痛くなりがちで、これはハンドルが高い分、お尻に体重がかかりやすいからです。
姿勢も尻痛の原因になり、例えば猫背だとすぐに腰やお尻は痛くなります。
姿勢を真っ直ぐにして乗っていれば、尻痛をある程度は防ぐことができます。
これはイスに座る時も同じで、姿勢をよくするとお尻や腰は痛くなりにくいのです。
お尻や腰の痛みを解消する対策
尻痛の対策や商品はいろいろありますが、究極の尻痛対策は「1時間に1回きちんと休憩をとること」です。
シンプルですが、これは20年もバイクの教習所で指導員を務めていた方の経験から生まれた尻痛対策です。
1日で合計5時間もバイクに乗り続けても、休憩をきちんととることでお尻の痛みは発生しないそうです。
教習所では、1時限が50分間になっています。
つまり教習所の指導員は、バイクに50分以上連続して乗ることはありません。
同様に1時間ごとにバイクから降りて休憩することで、お尻の痛みに苦しむことなくロングツーリングを楽しむことができるということです。
1分でも1秒でも早く目的地に到着したくなる気持ちは分かりますが、ツーリング中にお尻や腰が痛みだしたら、ツーリングを楽しむどころではなくなります。
本当に楽しいロングツーリングを味わうためには、時間にゆとりのある計画を立てることが大切です。
バイクの指導員の方を参考に、1時間に1回はきちんと休憩をとることで、痛みと無縁の楽しい長旅ができるでしょう。
休息時間には、おやつを食べたりストレッチをしたりするのもおすすめです。