ネジが固くて外せない時は
貫通ドライバーを使う方法
貫通ドライバーは、ビットがグリップを貫通している形状のものです。
グリップの後ろに金属部分が出ていて、使用する時にはネジに貫通ドライバーを当てて、プラスチック製のハンマーで強い力でたたきます。
それからドライバーを回してネジを緩めます。
ハンマーは無反動ハンマーを使うと、衝撃を吸収してくれるので楽に作業ができます。
ベッセル(VESSEL)メガドラインパクタ貫通ドライバーは、カム回転構造を取り入れたもので、ハンマーでたたくと刃先が12度回転します。
先端は精度が高いブラックポイント加工で、マグネットも入っています。
ハンドル部分はノンスリップ加工で滑りにくく、ネットで900円程度で購入できるのも魅力です。
潤滑剤を使う方法
ネジと本体側の溝の継ぎ目に潤滑剤を噴射しネジを外す方法もあります。
潤滑剤をスプレーしてからすぐにネジを回すのでなく、少なくとも30分置いてから回してみます。
それでも回らない時には、さらにスプレーしてから30分ほど放置し、ネジを回してみましょう。
2~3回繰り返すとネジが回ります。
KURE(呉工業)5-56は、いろいろな可動部の潤滑に使用できるもので、浸透力がよく、薄い皮膜を作って、潤滑効果を発揮します。
電気系統の湿気を取り除いたり防いだりすることもでき、電気接点の清浄、防錆などにも効果があります。
潤滑剤の中には、ネジを冷やして錆を割り、ネジを緩めるという冷却潤滑剤もあります。
KURE凍結浸透ルブ1433は、-33℃の温度でねじを冷却して、その衝撃で錆を割ります。
ねじとナットの隙間に潤滑剤が浸透していき、ネジを緩めることができます。
インパクトドライバーを使う方法
インパクトドライバーとは、ネジを締めたり緩めたりすることができる電動の工具で、女性でも簡単に使えます。
ハンマーが内蔵されていて、ビットが回転するときに衝撃を加えられる構造になっています。
逆方向にスイッチを回転させれば、固くて取れなくなったネジを外すことができます。
マキタインパクトドライバTD110(10.8V)は重さが2.81kgと比較的軽量で、バッテリーの充電時間も短く使いやすいインパクトドライバーです。
ネジ取り専用のビットも500円程度で売っているので、それを使えばたたいてなめてしまったネジでも簡単に外すことができます。
使用後は、柔らかい布で汚れをふき取りましょう。
濡れた布や揮発性の液体を使うことは避けます。
接点端子部やカーボンブラシ部は汚れがたまりやすい場所なので、丁寧に掃除してください。
端子の汚れは紙やすりで、カーボンブラシ部はエアガンで汚れを飛ばします。
ビット部分に専用オイルを塗っておけば錆防止になります。