ブレーキレバーが折れてしまったら
ブレーキレバーが立ちごけでポッキリ折れたときの緊急対策
バイクが転倒した衝撃で、ブレーキレバーがポッキリ折れてしまうことがあります。
スペアレバーを持っていない場合、積んでいる工具で応急処置するしかありません。
応急処置に必要な工具は、バイスプライヤーです。
これはねじ山がつぶれたなどで、ドライバーで外せなくなったネジを取り外すための工具です。
スリーピークス技研の「トラスねじバイスDS-130T」は全長が140mmで、重さも145gとコンパクトなので、積んでおいてもかさばりません。
ブレーキレバーが折れてしまった場合、まずレバーの先端にバイスプライヤーをかませ、しっかりとロックします。
くわえ部に溝が切られているので、レバーの端をしっかりとくわえて固定することができます。
よりきつく締めたい場合、調整ネジの部分に5mmの六角レンチを差し込んで締めます。
この状態から、結束バンドでさらに固定します。
これはあくまでも応急処置なので、安全のためには早々にバイクショップを探して修理する必要があります。
また、レバーの折れ具合によっては応急処置もできないこともあるので、そのような場合にはすぐにロードサービスを呼びましょう。
レバー交換の方法
予備レバーを持っていれば、すぐに交換ができます。
必要な工具はソケットレンチとマイナスドライバーです。
ブレーキレバーの下側には固定ナットがついているので、それをレンチで取り外します。
次に、ドライバーでピボットボルトを外し、ブレーキレバーを引き抜きます。
取り付けようとするレバーが中古であったりもらったものであれば、汚れがないか確認し、パーツクリーナーを吹き付けてウエスで汚れを取ってください。
バイク本体のブレーキレバーブラケットの汚れも落としておきます。
レバーを取り付ける前には、ピボットボルトの円筒部に段がついていないか、ブレーキレバーブラケットに異常はないかなどをチェックしてください。
それから、ピポットボルトにグリスを塗ります。
マスターシリンダーピストンと接触するところにもグリスを塗ってください。
グリスをきちんと塗らないと部品が摩耗してしまうので、忘れずに塗りましょう。
ブレーキレバーを取り付ける際には、最初にブレーキレバーをブレーキレバーブラケットに挿入します。
穴の位置を合わせてからピボットボルトを差し込んで、マイナスドライバーでピボットボルトを締めて固定させます。
次にドライバーでピボットボルトを押さえながら、トルクレンチで固定ナットを取り付けます。
最後によけいなグリスをふき取って、ほこりなどの汚れが付着しないようにしておきます。
ブレーキレバーの取り付けが終わったら、実際に動かしてみてスムーズに動くかどうか、違和感はないかを確認してください。