バイクの洗車とコーティング術
洗車は準備が8割!道具選びで仕上がりが決まる
愛車を痛めずに汚れだけを落とすには、シャンプーは中性(pH6〜8)タイプを選びます。アルカリ系の強い洗剤は脱脂力が過剰でゴムや樹脂パーツを白化させる恐れがあるため避けましょう。スポンジは塗装をキズつけにくい目の細かいウレタン、ホイール用には毛足の長いブラシを用意します。吸水はマイクロファイバークロスか天然セーム革が定番。高圧洗浄機は便利ですが、配線やラジエーターを傷めるので水圧を落とすのが安全策です。コツは「汚れを擦らず浮かせて流す」こと。洗車ギアは使用後に揉み洗いして日陰干しし、砂粒や細菌を残さない保管を徹底すると次回の仕上がりが変わります。
上から下へが鉄則の手順
日陰で車体温度を下げたら水を軽くかけてホコリを浮かせるプレウォッシュを実施。続いてバケツに作った濃い泡をスポンジに含ませ、タンク→カウル→スイングアームと重力に沿って洗浄します。スポンジが黒ずんだら濯ぎバケツへ戻し、清潔な泡で再開する「二つバケツ方式」で砂粒を封じ込めれば小キズを大幅に減らせます。泡が乾く前に弱い水圧で徹底的にすすぎ、エアブロワーやクロスで水滴を吹き飛ばしてください。乾燥後はチェーンルブを必ず再注油し、ブレーキディスクに薬剤が付いた場合はパーツクリーナーで脱脂すると制動力が安定します。最後にパネル全体を指でなぞり、ザラつきが残れば粘土クリーナーで鉄粉を除去しておくと、コーティングの密着が高まります。
撥水コーティングで汚れにくさを装備
仕上げに撥水系コーティングを施すと、雨粒が球状に転がり落ち水アカの付着を大幅に抑制できます。最も手軽なのはポリマー系の濡れ艶ワックスで、洗車直後のボディに吹き付けてクロスで伸ばすだけ。効果は3か月~半年ですが、洗車ごとに再施工すれば常にトップコンディションを維持可能です。ワックスと比べ耐久性を重視するなら石英シリカ主体のガラス系コーティング。施工前に脱脂クリーナーで油膜を除去し、硬化まで最短6時間、品質次第で12〜24時間は走行を控えます。硬化後は鉛筆硬度9h相当の被膜が形成され、拭き傷や紫外線劣化から塗装をガード。マット塗装は光沢が出る恐れがあるため、メーカー指定のマット対応剤を選ぶと安心です。さらに上位のセラミック被膜は耐薬品性と防汚性能が高く、洗車が年数回でも水洗い一発で済むレベルへ引き上げてくれます。コーティングが定着すれば次回の洗車は水流だけで大半の汚れが落ち、節水・時短・塗装保護を同時に狙えるため、結果的にコストパフォーマンスにも優れます。さらにスクリーンやヘルメットシールドにはシリコーン系撥水剤を塗れば、雨天走行時の視界もクリアになります。
道具をそろえる際はセット品より用途別に単品購入する方が無駄がありません。10L以上のメモリ付きバケツは希釈倍率を一定に保ちやすく、底にグリッドガードを入れればスポンジに砂粒が戻りません。ブラシはホイール用とスプロケット用で硬さを変え、傷を防ぎましょう。消耗品は定期交換前提でコスパを考えるのが、結局は塗装を守り出費も抑える近道です。
ガラスコーティング後は専用のメンテナンスシャンプーが役立ちます。弱酸性成分で水アカを分解し、被膜を痛めずに撥水性能を復元可能。1年に一度、専用クリーナーで軽く油膜を取ってトップコートを再施工すれば、最長3年の保護が期待できます。