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タイヤの寿命を知っておこう

バイクのタイヤは寿命がある


バイクのタイヤは消耗品です。
ある程度使っていると交換が必要になります。

きちんと正しい交換時期を知らないと状態が悪いまま気付かず走ってしまうことがあり危険です。
どのくらいの時期で交換しなければならないのか、寿命を確認する方法を知っておきましょう。

タイヤチェックで確認すべきタイヤの山


バイクのタイヤの状態を確認するためにチェックする場所がタイヤの山です。
タイヤの山というのはタイヤの溝の残りの部分のことを指します。
新品の状態をタイヤの山が10部と考え、残り半分で5部山、ほとんどないと2部山といった言い方をするのが一般的です。

タイヤの山の確認をする時、〇部と㎜が同じと考える人がいます。
しかし、タイヤの溝が8㎜の場合は10部山が8㎜であり、8部山ではありません。
タイヤの溝の深さによって㎜と部山が異なることがあるので気を付けましょう。

バイクが走れる状態の目安


バイクのタイヤにはスリップサインというものがあります。
このスリップサインはタイヤの溝にあるでっぱりの部分です。
タイヤが削れてくるとどんどんと表面に出てきて、スリップサインがタイヤの表面に出てくると車検に通らなくなってしまいます。

一般的にスリップサインが出てくるのは残りが2部山になるくらいです。
タイヤの交換時期を確認するには2部山になってからというより残りの㎜数で確認したほうが正確に状態を把握できます。

スリップサインはタイヤの交換時期の目安ですが、安全に走るためにはスリップサインが出てくる前に交換をすべきです。
タイヤの溝が少なくなってきたら、定規やノギス、もしくは溝を正確に測定する専用工具のデプスゲージを使ってこまめに測定しておきましょう。

バイクのタイヤの寿命を確認する際のポイント


バイクのタイヤの寿命はスリップサインを見るとわかります。
しかしバイクのタイヤは丸いのでタイヤに比べて摩擦が偏って起きやすいです。
そのためスリップサインだけで判断すると正確に状況が把握できません。

タイヤの摩耗を全体的に確認することが大切です。
一部分だけ確認していると摩耗している部分に気付けないことがあります。
必ずタイヤは端から端までと、さらに全部分の確認をし、一部でも摩耗がひどい場所があれば交換するようにしましょう。

特に通勤や通学のために街乗りをメインにしているタイヤはセンター摩耗というタイヤの真ん中だけが摩耗する現象が起きやすいです。
それに対してツーリングのような攻めた走りが多い人は両肩べり摩耗というタイヤの両端が摩耗する現象が起きます。
普段の自分の走りから摩耗が起きやすい場所を知っておくと、タイヤの確認で摩耗の状態を正確に把握しやすいです。