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グループ走行のマナーと楽しみ方

グループ走行を安全に楽しむための基本

仲間と連なるツーリングは、風景を共有し合いながら走れる格別の時間です。しかし列が長くなるほど一台のミスが全員の危険へ直結します。まず先頭(リーダー)と最後尾(スイーパー)を決め、両者を蛍光ベストやフォグランプ点灯で識別しやすくしましょう。ミシュランが推奨する「千鳥隊形」は前走車と縦に二秒の間隔を取り、急制動時でも回避ラインが確保できる配置です。

無線連絡とハンドサイン

Bluetoothインカムは全員接続より、リーダー・スイーパー・中間リーダーの三点接続が安定します。隊列が伸びても中央経由で「前方落下物あり」「次の左折で休憩」などを即共有できます。インカムの電池切れに備え、減速・給油・障害物・列整形・緊急停止の五つのハンドサインを事前に練習しておくと安心です。夜間は手袋に反射材を貼ると合図が見えやすくなります。

走り方のルール

交差点や峠の狭路、雨天の視界不良時は単列に戻し、直線的で見通しの良い道路では千鳥隊形へ復帰します。速度は“最後尾が無理なく付いてこられるペース”が基準。休憩は九十分ごと、給油はタンク容量が小さな車両に合わせ早めに行い、誰か一人でも無理をしない運営を心掛けましょう。

チームルールを決める

出発前のブリーフィングで①目的地と経由地②隊列変更ポイント③集合写真タイミング④トラブル時の合流地点⑤雨天中止基準を紙とデジタル両方で共有すると、無線やスマホが故障しても混乱を防げます。初心者がいる場合は難路や高速連続コーナーを避け、日没前ゴールを徹底。急かす走りや“置いていく”行為は厳禁と明文化しましょう。

装備と準備で差がつく安心感

車載工具とパンク修理キット、応急セット、ライト付きパワーバンクをスイーパーが持つと安心です。リーダーはモバイルルーターと予備バッテリーを担当し、ルートデータをオフラインマップで共有。出発前に全員でタイヤ空気圧とチェーン張りを相互確認するクロスチェックを行えば、途中トラブルの大半は未然に防げます。

危険回避トレーニング

走行前に空き駐車場で一本橋・急制動・Uターンを練習し、全員の技量を把握しておくと実走時の不安が激減します。特に千鳥隊形でのブレーキテストは後輪ロックやABS作動時の停止距離を体感でき、本番でも落ち着いて対処できます。転倒が発生したら無線で「ストップ!」を伝え、安全な場所に全車を停車させてから負傷者と車両を処理する手順を徹底しましょう。

パートナーシップが旅を豊かにする

グループ走行は全員で安全を創る体験です。整った隊列は周囲の車にも予測しやすく、トンネルや橋でライトの列が伸びる光景は高揚感を誘います。無線・サイン・ペース管理の三本柱を守れば、心とマシンがひとつになり目的地に着くころにはきっとライダー同士の信頼も景色も一段と深まっているはずです。