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荷物の上手な積み方と注意点
パッキングの基本は重心と前後左右バランス
バイクに荷物を積む際は、重い物をできるだけ低く前寄りに、軽い物を高く後ろ寄りに配置することが鉄則です。走行中の加速・減速・コーナリングで荷重移動が起きても、ハンドリングが急変しにくく転倒リスクを抑えられます。まずメインシート付近にテントや工具などの重量物を置き、その上にシュラフや着替えを重ねる二層構造を意識しましょう。
積載ルールを守る
道路交通法施行令では、普通二輪・大型二輪の荷物は長さと幅が各プラス30cm以内、高さは地上2mまで、前後のはみ出しは30cm、左右は15cm以内と定められています。またナンバープレートとウインカー、テールランプを覆う積載は禁止。違反すると整備不良で反則金対象となるので、固定後は必ず後方確認を行いましょう。
おすすめ積載アイテム3選
トップケース(GIVI OBKN58B・容量58L)
アルミ外装と防水ガスケットで雨天でも安心。最大10kgまで積めるため、調理器具や食材をまとめて放り込めます。
シートバッグ(ヘンリービギンズ M〜LL)
底面補強パネルとワイヤーフレームで荷崩れしにくく、付属レインカバーで突然の雨にも即対応。使わないときは折り畳んでコンパクト保管が可能です。
ツーリングネット+ROKストラップ
ネットで面を押さえ、伸縮ストラップで荷物を左右から締め上げると、高速走行でもバタつきを最小限にできます。バックル式ストラップは脱着が速く、休憩時に手間取りません。
荷崩れさせない固定術
- クロス掛け:ネットを十字に張り、四隅→中央の順でテンションを調整。
- ひねり留め:余ったコードを二回ねじり、フックをフレームに掛けると緩みにくい。
- チェックリフト:固定後にバッグ全体を10cmほど持ち上げて揺らし、動かなければOK。
出発前の最終チェック
- 適正空気圧+0.2bar:満載時はタイヤを少し硬めに。
- サスペンションプリロード:二段階ほど強め、車体姿勢を水平に保つ。
- 視界確保:ミラーが荷物に隠れていないか確認し、肩越し目視も試しておく。
- 走り出し10分は慣らし:低速でブレーキとハンドリングを体に覚えさせ、異音・荷崩れをチェック。
雨天・夜間の注意点
レインカバーを被せる際はベルト留め→カバー→ネットの順で固定すると、風圧でバタつきません。夜間は反射材付きコードやLEDタグライトを荷物に装着すると後続車からの視認性が向上し、安全性が大幅にアップします。
軽量化こそ最大の安全装備
最後に忘れがちなのが「持って行かない勇気」。一泊ツーリングなら着替えは速乾インナー1セット、調理はシングルバーナー+アルミクッカーで十分というケースも多いです。重さを削れば燃費と疲労も削減でき、転倒ダメージも小さくなります。必要装備かどうかを天秤に掛ける作業こそ、上級ツーリストへの第一歩です。
これらのポイントを押さえれば、積載量の少ないスポーツモデルから大型アドベンチャーまで、安全かつスマートなパッキングが可能。荷物を制する者がツーリングを制する次の旅はバランスの取れた愛車で、ワンランク上の走りを楽しんでください。