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紅葉が魅力の八幡平アスピーテラインを走ろう

八幡平山頂へと続く美しい道

八幡平アスピーテラインは岩手県と秋田県にまたがる八幡平を走る、約27キロのドライブウェイです。
アスピーテとは、楯を伏せた形状をしている火山のことで、山頂あたりの地形がなだらかに連なっているのが特徴です。
八幡平周辺も典型的なアスピーテの地形になっており、ゆるやかな角度で標高1,613メートルの八幡平山頂へと道が続いています。

岩手県から八幡平アスピーテラインへは、東北自動車道の松尾八幡平ICまたは西根ICなどから入ることができます。
この道路にはたくさんのビュースポットがありますが、最初に見えてくるのが源太岩展望所です。
この展望所は山の中腹あたりにあり、標高1,259メートルの展望台で、源太岩と呼ばれる岩が目印となります。
近くに小さな駐車スペースがあるので、そこにバイクを止めて壮大な東北の山並みの眺めを楽しみましょう。
源太岩展望所から八幡平を眺めると、巨大な屏風のような八幡平の雄姿が広がっており、絶景です
八幡平とは反対方向に目をやると、眼下に市街地が広がり爽快です。

この源太岩展望所からさらに坂道を登っていくと、見返峠に至ります。
この峠は岩手県と秋田県の境となっており、標高は1,500メートル超。
八幡平の高さが1613メートルですから、視界の高さはほとんど同じ。
八幡平アスピーテラインのなかでも、最も人気のビュースポットです。
この峠からは、岩手の山々のすばらしい眺めが堪能できます。
茶臼岳や岩手山などの山並みが続く光景は、忘れられない美しさです。

見返峠からさらに秋田方面へ進みましょう。
秋田県に入ると、大深沢展望台があります。
こちらも、山々の眺めが素晴らしいビューポイントです。
見返峠からの眺めと真反対の方向の眺めがひろがり、畚岳(もっこだけ)や秋田駒ヶ岳、森吉山といった秋田の山々が見渡せます。
空気が澄んでいれば、日本海沿いの鳥海山も見ることができます。

四季折々に美しい八幡平アスピーテライン

山岳ドライブウェイの八幡平アスピーテラインは、素晴らしい景色を眺めながらヘアピンカーブなどワインディングロードを走る楽しさが味わえます。

冬場は道路が閉鎖されますが、4月中旬から5月初頭にかけては山頂付近に5メートル近くの雪が残っており、雪の壁の中を走る雪回廊となります。
初夏から夏にかけては真っ青な空に鮮やかな緑の山々が広がり、爽やかな風を感じながら走る貴重なツーリングが体験できます。
そして、紅葉のシーズンの錦色に染め上げられた絶景も見逃せません。
八幡平では広葉樹林がどこまでも広がっており、秋になると色とりどりの紅葉が陽の光にきらめいて、夢のような風景が楽しめます。
色づいた木々に挟まれてトンネルのようになった道路を走ったり、展望台から広がる美しい眺めを楽しんだりと、秋のツーリングはバイカーの目を楽しませてくれる絶好のシーズンです。
春、夏、秋と、シーズンを変えて何度も訪れたいツーリングコース、それが八幡平アスピーテラインの魅力です。